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バカは労働市場で評価されない

県内看護学校の推薦入試の発表が終わり、いよいよ前期試験に向けて最終調整、という時期にきた。

推薦入試で看護学校から良い評価をもらった人、そうでない人。
教え始めて数年がたち、「こういう人が受かるだろう」という「カン」のようなものができ始めている。他方で、「なんで合格した?!」と思う人物が、良い評価を受けたりすることもある。

看護学校入試は、高校や大学入試とは違う。就職活動といってもよい。点数さえよければ即合格、というわけにはいかない。そこが、入試、とくに推薦入試の予測しがたいところだ。

しかし、現実は正解なのだ。毎年ブログで紹介する言葉がある。
落語家の立川談志師匠の言葉だ。

「己が努力、行動を起こさずに対象となる人間の弱みを口であげつらって、自分のレベルまで下げる行為、これを嫉妬と云うんです。一緒になって同意してくれる仲間がいれば更に自分は安定する。本来ならば相手に並び、抜くための行動、生活を送ればそれで解決するんだ。しかし人間はなかなかそれができない。嫉妬している方が楽だからな。芸人なんぞそういう輩(やから)の固まりみたいなもんだ。だがそんなことで状況は何も変わらない。よく覚えとけ。現実は正解なんだ。時代が悪いの、世の中がおかしいと云ったところで仕方ない。現実は事実だ。そして現状を理解、分析してみろ。そこにはきっと、何故そうなったかという原因があるんだ。現状を認識して把握したら処理すりゃいいんだ。その行動を起こせない奴を俺の基準で馬鹿と云う

不合格と言う現実、成績が上がらないという現実。
しかし、現実は正解なのである。
現状を理解、分析する。
とくに、成績が上がらないという現実には必ず原因がある。

覚えるべき公式を覚えていない。
覚えるべき単語を覚えていない。
この時期、粛々と復習に取り組むべきなのに、志望動機の作成作業に時間を割きすぎてしまっている。
……などなど。

このような現状を認識して把握したら、あとはこれを改めればよい。看護学校の入試はやるべきことをやりさえすれば、成績が上がるものなのだから。
そして、談志師匠だけでなく、わたしも、

「その行動を起こせない奴を馬鹿と云う」

看護学校入試は就職活動。
ということは労働市場そのものなのだ。上のような意味での「バカ」が、労働市場で評価されることは残念ながら、ない。


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